過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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◆MBDL96yQmCZm
[saga]
2016/06/08(水) 21:02:48.87 ID:c9H4a51Eo
全国高校戦車道大会。
日本各地の戦車乗り達が集い、その実力を競い合う大会である。
本日、その組み合わせ抽選会が行なわれる。
その抽選会の会場には大勢の高校生達が集まっている。
そして、その中にはみほ率いる、大洗学園チームの面々もいた。
万が一の事を考えれば、出来ればみほはこの場には来ない方が良かったのだが、チームの隊長である以上、不参加というわけにもいかない。
ここでみほは先日の、まほとのやり取りの事を思い起こす。
「いいか、みほ。 男装の事、バレないようにするためにも、当日、会場では出来るだけ目立たないように行動するんだ。」
「うん。分かった、お姉ちゃん。」
「私の方からも、小次郎という弟がいると、それとなく周りの者達に言っておこう。
今のみほは男装に加え、髪型も髪色もあの時とは違うから“みほ”と“小次郎”を同一人物だと見抜く人はおそらく居ないだろう。」
「うん。でもエリカさんと小梅さんが・・・・。」
「あっ、そうか。 エリカと小梅、確かにあの二人は、みほとは親しかったな。」
「どうしよう・・・。あの二人の目は誤魔化せそうにない。」
「分かった。エリカと小梅に関しては、こっちで何とかするよ。当日に、適当な用事をさせて、会場に来れないようにすれば・・・。」
先日にまほから言われた事を思い出すみほ。
だからみほはこの日、出来るだけ目立たないように心がけつつ、会場に足を運んでいた。
そして会場のホールへ移動する大洗の面々。
すると、そこで黒とグレーの制服を身に纏った集団とすれ違った。
それは黒森峰女学園の選手達である。
その時みほは、その集団の先頭を歩くまほと目が合った。
(お姉ちゃん。)
(みほ。くれぐれも気を付けるようにな。)
まほは、そっと目配せをした。
そこでみほは、まほ率いる集団をざっと見渡してみる。
すると、その中にはエリカと小梅の姿が見られなかった。
その事に、みほはとりあえず一安心する。
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