過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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◆qhgncplhK2
[saga]
2013/06/25(火) 00:28:52.42 ID:8lwgE/9Q0
みほがこの地に引っ越してきてから数日が経った。
ここは県立大洗学園。
学園艦という巨大水上都市の中にある、男女共学の学校である。
この学校は昔は女子校だったのだが、最近になって共学化されたため、全体的にはそれほど多くはないが、男子生徒も多数在籍している。
そして、みほは今、2年A組の教室にいる。
ショートカットの黒髪を持つ彼女は、ただ一人で佇んでいた。
髪を黒く染めており、胸をサラシで潰し、男子制服を身に纏ったみほ。
彼女は今、とある理由から男装し、自分の本当の性別を秘匿している。実際、周囲の人間もみほのことを男と認識していた。
そして名前も、「西住みほ」という本名でなく、「西住小次郎」という偽名を名乗っている。
一人で席に佇む、みほ。
周囲の生徒たちを見渡すと、友達同士で雑談していたり、一緒に弁当を食べていたりと、皆が楽しげに過ごしていた。
みほがこの学校に転校してきてから一週間近く経っているのだが、彼女は未だ友達を作ることが出来ずにいる。
「・・・・・・・。」
そんな状況に寂しさを感じつつも、みほは一人で昼食をとるために食堂へ行こうと席を立とうとする。
その時だった。
「へい、そこのカ〜レシ♪ 一緒にお昼でもどう?」
「え!?」
突如、後ろから声をかけられた。
声の聞こえてきた方へ振り向くと、そこには二人の女子が立っていた。
ガタッ!!
みほは驚き、思わず跳び上がるかのように、勢いよく席から立ち上がった。
「ほら、沙織さん・・・西住さんが驚いていらっしゃるじゃないですか。」
「あ、そだね。いきなりごめんね・・・西住君。」
「あの・・・改めまして西住さん、もしよろしかったら、お昼一緒にどうですか?」
「えぇっ!! 僕とですか!?」
突然のことで、驚きを隠せない。
そんなみほに対して二人は笑顔で頷いた。
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