過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
1- 20
817: ◆MBDL96yQmCZm[saga]
2017/03/04(土) 23:32:32.97 ID:2H4cmkx6o



サンダースの無線傍受の事は、観客席にいたまほ達もすぐに気付いた。

「サンダースめ。 くだらない小細工を・・・。」

「どうしよう・・・このままでは、みほさんが・・・。」

エリカは忌々しそうな声を出し、赤星は狼狽していた。


しかし、そんな二人とは対照的にまほは全く動揺していない。

「二人とも落ち着け。
 大丈夫。みほの事だ。 おそらく無線傍受の事はもう気付いているだろう。」

まほは、みほの実力を高く評価しているが故に、みほがこのままやられてしまうとは思ってもおらず、むしろ安心して見ていたのだった。

更にまほは言う。

「これ以上の傍受を阻止するための何らか手は、たぶん既に打ってあるだろう。
 いや・・・・もしかしたら、ただ阻止するだけでなく、逆に利用するかもしれないな。」


まほの言ったその推測は当たっている。
この時、みほは相手の策を逆手に取り、カウンターを仕掛けようとしていたのであった。





そして、そのような事は露ほども考えていなかったアリサ。
無線傍受で聞き耳を立てる。

すると、音声聞こえてきた。


『全車、0985地点の道路を南進し、ジャンクションまで移動してください。
 敵は北上してくる筈だから、通過した所を左右から狙って。』

それは、みほが無線を通して出した指示である。


「待ち伏せを狙っているのね。 そうはさせないわ。」

その指示を盗聴したアリサはすぐさまケイに進言した。

「敵はジャンクションの両脇に伏せています。 左右から包囲をかけましょう。」

「OK。 でもアリサ・・・何でそんな事まで分かるの?」

「女の勘ですよ。」

「あら、そう。 それは頼もしいわね。」

そう言うと、ケイはアリサのその言葉を疑う事もなく、進言通りに部隊を動かした。

主力を率いてジャンクションへと向かう。
その両脇に伏せているであろう敵を、包囲するために。



しかし、この時の大洗チームが実際に取った行動は、無線通信の内容とは違ったものだった。
ジャンクションの脇にある茂みに、八九式中戦車1両だけを配置。他の戦車はそこにはなかった。
そして、その八九式は車体後部にワイヤーで大きな丸太が結び付けられてあったのである。

この時、W号戦車は見通しの良い、後方の高台に布陣し、みほはそこからジャンクションの周辺を見渡していた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
837Res/529.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice