過去ログ - ソ連尉官「自分達が」　国民党兵「魔王と戦う？」 -SS速報VIP

過去ログ - ソ連尉官「自分達が」　国民党兵「魔王と戦う？」

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103: ◆aRgoaeaPZM
2013/07/01(月) 19:47:38.43 ID:ZkB2wMizo
数週間後、僕は病室の前にいた。
僕自身が怪我を負ったのではなく、見舞いのためだった。

髪も伸びた、化粧品は交換で手に入れた。
口紅も商人から買った。少々値は張ったが…

この世界は不思議で、少し面白い。
基地に出入りする御用商人に頼めば、一週間後には持ってきてくれる。

衛兵たちは元々の野戦服の上から鎧を着込み、木の棒を持っている。コートの膨らみは銃だろう。

基地の回りには町が形成され、まるで中世のようだ。いや、中世なのか。

ここの基地司令官に会ったとき、彼は驚いていた。
司令官の副官は呟いた。

「祖国は、貴方のような少女も徴用するようになったのですか…」

基地には他に十数人の女性兵士がいた。彼女たちの対部分は僕と同じくソ連出身だった。

あれこれ回想し、僕は扉を叩いた。

「どうぞ」

あのドイツ兵のぶっきらぼうな声が聞こえた。

最初はドイツ人のすべてが冷酷で、強姦魔で、略奪好きで、ずる賢いと思っていた。
だけど、あのドイツ人とこのドイツ人は別の人だった。

だから僕は、もうちょっとあのドイツ兵と仲良くなってから考え直そうと思う。

仲良くなってから、ね。

「お、お前、あのソ連兵か…」

「どう？似合う？」

『ある兵士の回想』おわり

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