過去ログ - ソ連尉官「自分達が」　国民党兵「魔王と戦う？」 -SS速報VIP

過去ログ - ソ連尉官「自分達が」　国民党兵「魔王と戦う？」

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146: ◆aRgoaeaPZM[sage]
2013/07/15(月) 23:10:41.15 ID:PdbM1qBgo
「人間どもの味方をする裏切り者を！攻撃しろ！これが魔王軍だ！正義だ！」

魔王が声を張り上げてへたくそな演説を行い、単純な魔物たちはそれだけで武者震いをする。
先進的な貴族や富農、錬金術師の師弟といった比較的教育を受けた者たちは、それを冷ややかに見ていた。

そしてそういう者たちが将軍の直属部隊を構成していた。

「直属部隊を集結させろ。迂回して攻撃だ」

将軍は部下にそう命令し、混雑した魔王軍の中でばらばらになっていた部下たちをこっそり呼び寄せる

そして魔王に気づかれないように徐々に徐々に魔王軍の集団から離れていった。

ドワーフ軍隊列

「魔王軍との距離、残り50」

「撃ち続けろ！弓を絶やすな！」

ドワーフ達が一番恐れていたのは騎士ではなく、魔王軍の圧倒的な数を誇る歩兵だった。
歩兵と言っても構成種族は様々で、エルフ、ゴブリン、ゴボルト…
中でも巨大で力の強いオーガは脅威でしかなかった。

「バリスタはオーガを狙え！」

魔王軍の魔法使いたちによる援護射撃もドワーフを苦しめた。その中でドワーフの工兵たちはよく戦い、先新技術を惜しみ無く投入した。

オーガは頭や胴体を巨大な弓で射抜かれ、唸り声を上げながら倒れて周囲の味方を圧死させる。
カタパルトやトレバシェットは魔物たちをふき飛ばし、踏み潰し、そして血と内臓にまみれた道を作り出した。

「騎兵、用意！」

ドワーフはここでごくわずかにいた騎兵を投入する。

ドワーフ騎兵は例の真っ赤な道を通り、弱点をさらけ出す魔王軍の隊列を蹂躙した。

「もういい、下がれ！」

彼らは数百とも言える魔物を殺戮し、道を塞ごうとした魔物を蹴飛ばして撤退する。

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