過去ログ - 文香「私の世界」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:29:51.64 ID:wjKD80Bgo
いつも心を落ち着けるこの空間が、今日は役に立たない。きっとあの人の瞳が忘れられないから

落ち着いたのは、空に月が上り辺りが静まり返った頃

お店の外へ出ると、冷たい風が顔の熱を奪い心地良かった
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:31:32.04 ID:wjKD80Bgo
それから三日間、私は叔父に任されたお店を休みにして外の世界を見て回った

外の世界と言っても、町内で人通りを避けて歩き回っただけだけ

それでも、今まで引き篭っていた私にとっては未知の世界だった


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:32:19.89 ID:wjKD80Bgo
そして四日目の今日、私はお店へ戻り店番をしている

本を流し読みしながら、あの綺麗な星空は幻想だったのではないかと私は思っていた

町内を歩く人達、夕焼けに染まった綺麗な町並み、空に映る満天の星空
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:47:24.83 ID:wjKD80Bgo
私は本を読んでいて『書の世界はどこか時が止まったような感覚がある』そう感じる事がある

それが何故かは未だに分からない、だけどどんなに面白くて

先が気になった物語でも読み終えた瞬間それは過去となる
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:53:05.37 ID:wjKD80Bgo
あの星空を見たとき私の中で何かが変わった、少しだけど時が動き出した

瞳に映る世界が今までと違ったように見えた、何故かは分からないけど

だけどこの気持ちや想いを完結させた時、昔と同じようにまた私の時が止まる。外の世界が色褪せてしまう
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:55:24.76 ID:wjKD80Bgo
そう考えて、私は手元にある本から目を離し窓越しに空を見上げた

青々としたとても綺麗な青空が広がっているのに、それが私の心に届く事は無い

だんだんと私の視界が狭まっていく。この青空を見る私のこの目が閉じきった瞬間、私の時が再び止まるのだろう
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:58:33.90 ID:wjKD80Bgo
「何かあったんですか?」



いつ店に入ってきたのだろう、唐突に近くで誰かの声が聞こえた
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 00:41:15.31 ID:AFV/Knito

「驚かせてすみません、なんだか貴女が泣いているように見えたので」


「あの……いえ…違います…太陽が眩しくて」
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 00:45:40.87 ID:AFV/Knito
あの人を知りたい


何故か私はそう考えた、あの人の事を知れば私は大切な何かを知ることができる、そんな気がした

以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 00:46:51.15 ID:AFV/Knito
「それでなにか…本をお探しですか…?」



まず知りたかったのはあの人の読む本だった、あの人が読みたいと思う本がどんなものか知りたい
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 00:48:43.65 ID:AFV/Knito
「アイドルを探してるんだ」




以下略



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