22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:47:24.83 ID:wjKD80Bgo
私は本を読んでいて『書の世界はどこか時が止まったような感覚がある』そう感じる事がある
それが何故かは未だに分からない、だけどどんなに面白くて
先が気になった物語でも読み終えた瞬間それは過去となる
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:53:05.37 ID:wjKD80Bgo
あの星空を見たとき私の中で何かが変わった、少しだけど時が動き出した
瞳に映る世界が今までと違ったように見えた、何故かは分からないけど
だけどこの気持ちや想いを完結させた時、昔と同じようにまた私の時が止まる。外の世界が色褪せてしまう
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:55:24.76 ID:wjKD80Bgo
そう考えて、私は手元にある本から目を離し窓越しに空を見上げた
青々としたとても綺麗な青空が広がっているのに、それが私の心に届く事は無い
だんだんと私の視界が狭まっていく。この青空を見る私のこの目が閉じきった瞬間、私の時が再び止まるのだろう
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:58:33.90 ID:wjKD80Bgo
「何かあったんですか?」
いつ店に入ってきたのだろう、唐突に近くで誰かの声が聞こえた
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 00:41:15.31 ID:AFV/Knito
「驚かせてすみません、なんだか貴女が泣いているように見えたので」
「あの……いえ…違います…太陽が眩しくて」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 00:45:40.87 ID:AFV/Knito
あの人を知りたい
何故か私はそう考えた、あの人の事を知れば私は大切な何かを知ることができる、そんな気がした
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 00:46:51.15 ID:AFV/Knito
「それでなにか…本をお探しですか…?」
まず知りたかったのはあの人の読む本だった、あの人が読みたいと思う本がどんなものか知りたい
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 00:48:43.65 ID:AFV/Knito
「アイドルを探してるんだ」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 00:50:29.18 ID:AFV/Knito
「…アイドルを…お探しですか? …当店は…アイドル雑誌などのお取り扱いはございません」
なにかが食い違っている、言葉のドッチボールという表現はこういう事なのだろうか
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 01:01:36.82 ID:AFV/Knito
「言い方が悪かったね、突然だけど俺は君をスカウトしにここへ来たんだ」
その言葉を聞いて驚いた、意味が分からない、理由が状況が分からない
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 01:02:18.33 ID:AFV/Knito
あの人・・・プロデューサーはあの瞬間確かに私の時を動かした、私の色褪せた世界を彩った
だから、私はあの夜に綺麗な夜空を見る事ができた
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