過去ログ - 風俗ではたらく勇者さま!
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 06:09:21.46 ID:Skjo5kRHo

「ええええ、え、えっちな事をすれば…、聖法気は補充出来るのよね…。
 いや、確かに私は勇者だけど花も恥じらう乙女…、純潔を見知らぬ男に捧げるなんて……」

 エンテ・イスラは教会の力が強い故、性事情も厳格であった。
 もちろん、栄えた町には娼館はあって、そんなものは形骸化しているのだが
 それでも恵美にとってハードルは高い。
 なにしろ彼女はそういった事は、当然ながら未経験なのだ。

「え?何?給料も破格だって?そんな事はどうでも良いのよこの変態幽霊!」

「はぁ、一先ず何でも良いから仕事しなきゃ…」

 余計な茶々を入れられたらしい透明な同居人を一喝した後、恵美は大きなため息をついた。


―――

 
 とりあえず、派遣経由にて単発の仕事をしばらく繰り返していた恵美だったが、
いくら格安の物件に住んでいるとは言え、すぐにジリ貧になって行くのは明白だった。

 なにしろこの世界は何かと金が掛かる。
家賃や食事代だけではない。光熱費、水道代、保険料、税金…などなど
エンテ・イスラの未来を背負った双肩に、今度は財政という重りが圧し掛かる。

 これが軽そうに見えて非常に重い。簡単に家計簿を付けてはいるが、
このままでは近い未来に破たんしてしまう。これでは魔王捜索処ではなくなってしまうのだ。

 とにかくもっと割の良い仕事をしなければ―。
そんな風に彼女の心境に焦りが生まれて来ていた。

 彼女に転機が訪れたのは、そんな時だった。


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