過去ログ - 高坂京介「俺のバッドエンドに救いがあるとは思えない」
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◆EqtePewCZE
[saga]
2013/07/20(土) 23:32:14.10 ID:+25YAsREo
「ふえっ? ……えっ、なっ、なんですかこれっ!!?」
音の正体はあやせの手錠だった。
あやせの両手首にぶら下がった、手錠。かけたのはもちろん黒猫だ。
「確かに普段から二人でじゃれてる時もわたしがされてばっかりで、あなたは攻めるばかりだけれど、たまには逆転するのもいいわよね?」
その言葉を聞いてあやせの顔から血の気がみるみる引いていった。
……ていうか、お前ら普段からそんなことしてんのかよ……。な、仲良しはいいことだよな。うん。自分の発言には責任を持とう。
「……くろねこさん、ちょ、ちょっと、おちつきましょう? わたし謝りますから、ねっ?」
かしゃん。かしゃん。かしゃん。
テンパるあやせの隙を突くように黒猫は手錠を追加していく。そして、最後に一言呟いた。
「安心して、あやせ。たとえどれだけあなたが惨めな姿を晒しても、この男は少しも引いたりしないのよ」
「ひにゃああああああっ!!」
あぁ、さっきの俺への確認ってここへの伏線だったんだ……。
拘束されたまま裸にひん剥かれて悲鳴を上げるあやせを横目に、ぼんやりとそんなことを考えた。
「ちょっと先輩、ぼーっとしてないで手伝いなさい」
「あっ、はい」
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