過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」4<br>
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12: ◆v2TDmACLlM[saga]
2013/06/23(日) 21:32:32.57 ID:X2cPCFyW0




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浜面「……なんだこりゃ」

看護婦から聞いたその病室にはあるはずのドアは無く、代わりとはとてもえない大穴がぶち抜かれていた。

背中に抱えたフレンダとスフィンクスを落とさない様にゆっくりと大穴を抜けると、ソコにいたのはボロボロに変わり果てた少女だった。
ベッドに腰掛け退屈そうに学園都市を眺める少女は、足音に気付くと同時に気怠そうに振り向き、不快そうに眉を潜める。

麦野「なんだ、浜面じゃない。生きてたの」

浜面「……ひでぇな、麦野」

麦野「ハッ、笑っちゃう? そりゃ超能力者のこんな無様な姿滅多にみれるもんじゃないしね」

ケラケラと、自虐的に少女が笑う。スタイルがよく誰もがみても美しいと思う彼女の姿は今はソコにはない。
いるのは全身が傷に塗れ、片目を失い腕を捥がれた醜い少女の姿だ。しかし、

麦野「まぁ、なんてコト無いけど。こんなの」

それでも、そんなコトを平然と言って退けてしまう麦野沈利という女は変わらずソコにいたのだけれど。

浜面「つうか、何だよこの有り様。お前がやったのか?」

麦野「あぁ、なんか昨日うるさい虫がいたからね。叩き潰した」

浜面「…………」

まるで本当に虫でも潰したかの様な言い草で言ってのけたこの女の言葉が嘘だと言う事は、馬鹿でも分かる。
つまりは昨日、この場所は戦場になったのだ。自分の与り知らぬ所でこの少女達は何かと戦っていた。

そして、その何かは恐らく――






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