過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」4<br>
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13: ◆v2TDmACLlM[saga]
2013/06/23(日) 21:33:30.20 ID:X2cPCFyW0




浜面「そりゃ……、さぞかしでかい虫だったんだろうな」

麦野「ええ。なかなかしつこくてね。結局、滝壺も攫われちゃったわ」

浜面「…………」

麦野「…………」

瞬間的に、二人の間に静寂が張りつめる。それはある種の意思の疎通。
麦野はその沈黙を通し浜面に何かを伝え、浜面はそれを受け取る。

麦野「ねえ」

静寂を破ったのは、麦野だった。

麦野「フレンダ、大丈夫なの?」

浜面「ああ、大した事ねえよ」

そう言って、浜面はゆっくりと空いたベッドにフレンダを横たわらせる。
安心しているのか、その表情には先ほどの様な悲痛さは感じられない。

麦野「そいつさ、滝壺を探しに行くって聞かないのよ。場所もわからないのにね」

麦野「私がもう動けないってわかるとさ、一人で出て行って、アンタにおぶられて帰って来たって訳」

浜面「…………」

麦野「たく、笑っちゃうわよね」

そんなことを言って、麦野は笑わなかった。
その表情は、髪に隠れて浜面には伺えない。

そして、切り出したのは、






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