過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」4<br>
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3: ◆v2TDmACLlM[saga]
2013/06/23(日) 21:27:45.92 ID:X2cPCFyW0




駒場の血が染み付いたそれは、浜面が置いていったあの時のままそこに残っていた。
以前は手放し、決して受け取ろうとはしなかったその銃を、かつて絹旗に教わった通りに構える。

浜面「やっぱり、重いな……」

なるほど、駒場が気に入っていた訳だと今更ながらに納得する。
腕にかかる負担から考えて普通の人間には手軽に扱えるものでは無いのだろう。

これが、駒場利徳が弱き者を守る為に使った力。

スキルアウトととして、抗う為に得た力。

浜面「……駒場」

だが、スキルアウトはもう無い。駒場の理想は果たせなかった。
任されたというのに、自分は逃げ出してしまったから。

最早駒場の願いを継ごうという意思すらない自分には、この銃を使う資格なんてきっとない。

浜面「…………わりい」

だが、かつての様に浜面はその銃を放り投げる事はしなかった。
投げ出す様な事はしなかった。

浜面「コイツは貰っていくよ。駒場」

浜面「ずっと逃げっぱなしだったけど、ようやく守りたいものが出来た気がするんだ」






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