過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」4<br>
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38: ◆v2TDmACLlM[sage saga]
2013/06/30(日) 22:00:58.12 ID:KmGcuWTi0

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浜面がおもっていたよりも、その空間は荒れてはいなかった。
壁面が崩壊していたり、器物が破損していたり、とにかく凄惨な光景では断じて無く、
しかしその空間にはあったであろうものがなにも存在していなかった。

それを物語っているのは、研究室の中央に立ち尽くしている一人の女。

その女は、背後に立った浜面に気付くといつも以上に疲労が蓄積された様な表情で暗い言葉を放った。

木山「最悪だ……全員、攫われた」

浜面「…………」

そこには、木山春生の生徒達が眠っていたのだろう。

部屋の床から直接繋がれていたであろう機材はもぎ取られたのだろうか、
剥き出しのコードが何本も何本も至る所から飛び出している。

浜面「……追うんだろ」

木山「当たり前だ」

分かっていながら問いたその言葉に、木山は何の躊躇いも無く言葉を返す。

木山「さっきも言っただろう。子供達と滝壺は必ず取り戻す。だから――」

木山「だから君は、着いてくるな」

躊躇いも無く、浜面を切り捨てる。






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