過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」4<br>
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46: ◆v2TDmACLlM[sage saga]
2013/06/30(日) 22:11:05.50 ID:KmGcuWTi0




浜面「つーか、俺にはそもそもどうしてこれで脳波を
   強制するだけで能力が使えるのかがわからねえよ」

木山「理屈を説明するとなると難しいな。まぁ、一言で言うと能力者の力の核たる
   自分だけの現実――AIM拡散力場は脳に宿るという事さ」

その言葉には本当に何の意図も無かったのだ。

浜面「……わかんねえ――な」

言葉が詰まる。瞬間的に浜面仕上の思考が停止した。
襲いかかったのはほんの小さなデジャヴ。

思考の深海から強烈な速さで引きずり出されてくるのは言葉。

言葉。

少女の言葉。

フレンダ=セイヴェルンの言葉。



フレンダ『実験動物扱いされてた時はホント、地獄だったけどねー 結局たいした成果も
     出せず、何人も死んで分かった事と言えば『AIM拡散力場は脳に宿る』って事だけーー……』



浜面「――――」

パチンッ、と、浜面の中で何かが弾けた。

木山「そろそろ行こう」

浜面「あ、……あぁ」

その瞬間、浜面は引き戻される。現実に、この世界に。

浜面(なんだ?俺、今何を考えた?……駄目だ、思い出せない)

一瞬で先ほど手にした何かは消え去った。浜面の手からするりと抜けて、
掴みかけた何かはまたもや思考の海へと沈んで行った。

木山「残り30秒……分かってると思うが、移動は一瞬だ。
   敵陣地のど真ん中へ移動するから、心構えだけはしておきたまえ」

なにか決定的なモノを掴んだ気がしたが、ソレを再び思い出す事はこの短時間では敵わなかった。

浜面「あぁ……って、場所はわかってるのか?」

そして思考は切り替わる。たった今から向かう戦場へと。






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