過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」4<br>
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◆v2TDmACLlM
[sage saga]
2013/06/30(日) 22:14:41.70 ID:KmGcuWTi0
浜面「ッ……!!」
瞬間、浮遊感と共に目にしていた世界が切り替わる。風の質が代わり、固い床を踏んでいた感触が柔らかい土に変化する。
そこは一度みた事のある景色と、建物。巨大な鉄の入り口が円形状に融解しており、辺りには駆動鎧のパーツが散乱している。
そして以前と決定的に違うのは、
浜面「な……」
木山「ふん、猟犬部隊か。準備のいい事だ」
既に大編成を終えたかであろう数百人の武装隊が唐突に出現した二人を取り囲んでいるところだろうか。
それは、敵にとっては想定内かつしかし衝撃的だったのだろう。
取り乱しながらも統率された動きで黒の集団は二人に対して銃を向け、そして、
木山「邪魔だ」
その一言で、半径数十メートルを取り囲む黒の暗部部隊が、対能力者用に用意されていた設備が、
べしゃりと嫌な音を立ててその場で潰れた。
一瞬の事だった。
浜面「……!!」
言葉が出ない。大地を隠すかの様に黒と赤がべっとり地面に張り付いた光景に、
本気を出した木山春生の圧倒的すぎる力に、声を漏らす事さえできなかった。
木山「少し刺激が強かったかな?」
5分もあれば全て終わる。その言葉の意味を浜面は真の意味で理解する。
小脇にパソコンを抱え、まるでちょっとした買い物にでも行くかの様に
木山春生は白衣をはためかせ一歩を踏み出す。
木山「行くぞ。着いて来たまえ」
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