24: ◆.g97gKoujg[saga]
2013/06/28(金) 23:18:25.91 ID:UC8JbPa20
自分に覆い被さっている凉一を突き飛ばして少女が立ち上がる。
「お前は……」
少女はそこで初めて自分の代わりに散弾を浴びた凉一の存在に気付いた。
華奢な体つきの少年だった。急所は外れているが出血が酷い。凉一の血はタイルの上をじわじわと侵食していた。
(なんだあのガキは邪魔しやがって……だが、チャンス!)
か弱い美少女を助けるヒーローになれるとでも思ったか、義侠心が湧いたのか、それとも単なる馬鹿なのか知らないが少年の行為はキリコにとって好都合だった。
少女は虫の息の凉一に気をとられている。キリコは恭兵に目配せして襲撃を再開しようとするが、恭兵は目付きがより一層険しくして少女の方を注視していた。
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