93: ◆.g97gKoujg[sage saga]
2013/09/04(水) 00:51:40.79 ID:++umEKco0
「俺はマリアヴェル様の従者だ……俺の事は『茨木(いばらき)』と呼べ」
凉一は彼の挑発的な態度から意地悪な奴かと思って身構えていたが、あっさりと茨木が名乗った事に拍子抜けした。
「茨木さん、教えて欲しい。マリアヴェルは茨木さんに聞けって言っていた!」
「マリアヴェル『様』だ、敬意を払えよ小僧!」
(沸点低!? 怒っているのか、この人は?)
元から怒っているようにも見えた茨木との会話は、どうにも話の距離感が掴みづらい。凉一はなるべく彼を刺激しないよう心がけながら質問してみる事にした。
「ま、マリアヴェル……様はボクが吸血鬼になったと言っていた」
「そうだな」
「どういう意味だ……ですか? もしかして吸血鬼というのは比喩的な?」
「意味も何も、そのままの意味だ。比喩ではなくお前は吸血鬼になった」
にべもなかった。
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