94: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2013/09/25(水) 00:20:40.02 ID:XLGQgLoc0
「ふむ……ならば実際にその目で見れば、何故傷が無くなっているのか理解できるだろう」
茨木はそう告げると凉一に近付いてきた。眼前に迫る異常な圧力に身動き一つ取れない、その大きな掌に右手首を掴まれた所で凉一は抵抗の声を上げた。
「やめろ、何を……!?」
『何をするつもりだ』と抵抗しようとした所で凉一の右手人差し指は折られた。
ーー指を折られた。理解すると同時か早いくらいのタイミングで指に激痛が走り、叫び声を上げようとした凉一の口を茨木の腕が締め付けた。
「んぐぅっ……!?」
ヘッドロックの体で凉一の悲鳴を封じた茨木は静かに注意を促した。
「騒ぐな……御館様が御休みになられている」
そう言うとまるで小枝を扱うかのように中指までへし折った。
「ーーッ! ぐうっ!!」
「二本目を折るつもりは無かったが『ついでに』だ……一本より二本の方が見落とす事も無かろう?」
再び激痛が走った後から熱を持ち始めた指から茨木の掌が離された。
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