97: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2013/10/22(火) 12:53:52.84 ID:i4dm5tFu0
凉一の叫び声はマリアヴェルの睡眠を妨げてしまったらしい。
「御館様、申し訳御座いません……あまりにも理解力がないもので……つい……」
「『つい』で指を折るな……だが、説明責任を果たさずお前に丸投げしたのは私の落ち度だ」
そう言いながらマリアヴェルは部屋に入り凉一に頭を下げた。
「すまない凉一、キミに危害を加えるつもりはないのだ」
そんなマリアヴェルの態度に凉一は面食らった。目を覚ました時の高圧的で尊大な彼女の姿は何処にもなく、真摯に自分の過ちを認めて凉一に謝罪している。
「御館様!?」
「黙れ茨木」
己の主人が頭を下げるさまに茨木は慌てて声を荒げようとしたが、ピシャリとマリアヴェルに釘を打たれ渋々口をつぐんだ。
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