過去ログ - サシャ「ミカサのパンツ、すごく強いです」 クリスタ「早く捨てなきゃ」ミカ
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/07/07(日) 20:43:37.39 ID:/LmTos040
―――壁の外
ボオッ!(松明が付く音)
クリスタ「何も見えない……」
ミカサ「ええ……パンツ1枚も見えない」
クリスタ「当たり前じゃない……」
ザアアア―――
クリスタ「……」
ミカサ「……」
ザアアア―――
ミカサ「……今日の夜は風がよく吹いている。北からの追い風」
クリスタ「祝福の風……だったらいいね」
ミカサ「そうだったらいいけれど……」
クリスタ「真っ暗な大地……怖い、飲み込まれそう」
ミカサ「奇行種に出くわすかもしれない……」ゾク
クリスタ「怖い事言わないでよ……」ビクビク
ミカサ「あなたは必ず南にいる小さな巨人の所へ届ける。エレンのためにも……」
クリスタ「ミカサ、あなた怖くないの」
ミカサ「そんなことを思っている程余裕はない。それに、悩むだけ時間の無駄……やるべきことは分かり切っている。どう?南への針路は思い出せた?」
クリスタ「……う、うんなんとなくこっちって言うのは」
ミカサ「よし……行こう」
クリスタ「……あの、約束してミカサ」
ミカサ「?」
クリスタ「危険なこと……ただでさえ危険だけど、私を助けるために自分を犠牲にしたりしないでね……」
ミカサ「……エレンのためだから、言われなくても外で死ぬわけにはいかない」
クリスタ「そう、良かった」
ミカサ「……第一、それはこっちの台詞」
クリスタ「え?」
ミカサ「あなたこそ、死に急がないで。道しるべとしての使命を全うするまでは」
クリスタ「う、うん」
ミカサ「さあ……」
クリスタ「ええ……」
パカラッ―――
互いに死なないようにと交わした約束でした。でも、それはとても空虚で、悲しい約束なのでした。
1章っぽいの、完
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