過去ログ - ほむら「それは、もう一つの結末」
↓ 1- 覧 板 20
42: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 22:47:15.36 ID:c2OfOF20o
再開しますです。
43: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 22:48:56.63 ID:c2OfOF20o
ただ単に薄暗かっただけの周りはどこか歪んで昏くなり──
そのあちらこちらに、棒に刺されて王冠の貼り付けられた、立体感の無いちょうちょの絵みたいな何か、
眼が描かれた切り絵のような物がぶら下がっている木……といった異質な存在が在る。
44: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 22:52:31.08 ID:c2OfOF20o
魔女という存在は、現れる時に『結界』と呼ばれる空間を生み出す。
結界内の様子は魔女によってガラリと変わるが、
人間の目にはどれも異質で、非現実的な異世界に感じる所は共通している。
45: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 22:54:15.85 ID:c2OfOF20o
……が、拘束されている今の状況では戦えない。
私に密着しているものには私の能力は無効なので、時間を止めても意味は無いのだ。
ほむら(……上手く巴さんを説得してリボンを──)
46: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 22:55:52.43 ID:c2OfOF20o
マミ「今回は警告だけで済ませてあげる」
私の周りで踊る幾重ものリボンを収めながら、彼女は笑顔を見せた。
──その目は笑っていなかったが。
47: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 22:59:41.91 ID:c2OfOF20o
──いや、二人で帰路についてくれても、あいつが『用がある』と巴さんの腕から抜け出すのは簡単だ。
と、すると……
ほむら(──!)
48: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 23:02:43.06 ID:c2OfOF20o
奴の──いわゆる足の部分には闇色の触手が無数に生え、その内の一つが猛スピードで巴さんに伸びる!
このままでは、背中から彼女の体を……
ほむら(くっ!)
49: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 23:06:20.97 ID:c2OfOF20o
その速さは、まさに『目にも留まらぬ』というレベルだった。
シュンッ!
50: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 23:09:40.74 ID:c2OfOF20o
マミ「トドメよっ!」
高らかに叫ぶと両手でマスケット銃を構え、彼女は力強く両の引き金を引いた。
51: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 23:13:10.36 ID:c2OfOF20o
シュウゥゥゥゥゥゥ……
52: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2013/06/30(日) 23:15:12.04 ID:c2OfOF20o
『グリーフシード』……魔女の象徴であり、私達魔法少女にとって必要不可欠なもの。
なぜなら、魔法少女の命そのものである『ソウルジェム』は、
普通に生きているだけでもゆっくりと。魔力を使えばとても激しく穢れ、濁っていく。
840Res/525.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。