過去ログ - 愛「ママなんて、だいっきらい!!」
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78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:10:13.51 ID:tRJph1vFo
 事務所へ帰る道すがら、愛は口がほころぶのを止められなかった。 
   
 ――プロデューサーさん、喜んでくれた。 
   
 ――あたし、プロデューサーさんと恋人になっちゃうのかな? 
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:13:00.20 ID:tRJph1vFo
 プロデューサーの部屋で、ふたりはテーブルを囲んでいた。 
   
 P「これ、買ってきたんだ。おめでとう愛」 
   
 愛「うわぁケーキ! プロデューサーさん、ありがとうございます!」 
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:16:18.27 ID:tRJph1vFo
 ぱくぱくとケーキを食べる愛。 
   
 愛「ん〜っ! おいしいです!」 
   
 P「それはよかった」 
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:19:38.99 ID:tRJph1vFo
 愛がおそるおそる目を開くと、 
   
 P「え……」 
   
 プロデューサーは呆然としていた。 
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:24:13.92 ID:tRJph1vFo
 愛「プロ、デューサーさん」 
   
 呼びかけられて、彼はなんとかといった様子で顔を上げた。 
   
 P「愛……。その、すまん、俺は」 
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:28:55.05 ID:tRJph1vFo
 ――あたし、 
   
 ――ふられたんだ。 
   
 そう気付いた愛の、まんまるな目からぽろりと涙がこぼれた。 
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:32:48.71 ID:tRJph1vFo
 虚をつかれてとっさに動けなかったプロデューサーのケータイが着信音を鳴らす。 
   
 P「もしもし」 
   
 小鳥『あ、プロデューサーさん! 愛ちゃんオーディション受かったそうですね!』 
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:39:53.46 ID:tRJph1vFo
 小鳥『……わかりました。プロデューサーさん、今何をすべきかわかりますか?』 
   
 P「なにも……どうすればよかったのかも……」 
   
 小鳥『追い掛けるんですよ! 早く!』 
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:44:55.97 ID:tRJph1vFo
 プロデューサーは、走りながら愛へと電話をかける。 
 しかしそれが取られることはなかった。 
   
 P「愛……!」 
   
87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:47:13.96 ID:tRJph1vFo
 絵理「……愛ちゃんはここには来てません。なにがあったんですか」 
   
 プロデューサーは、自分の言葉が愛を傷つけて、それで出ていってしまったと説明した。 
 愛の気持ちについては省いた。 
   
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 22:48:45.00 ID:tRJph1vFo
 サイネリア『愛ちゃん、……失恋しちゃったんデスかね〜』 
   
 絵理「わからない?」 
   
 短く即答。 
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