過去ログ - 絹旗「私が探し続けたものは――」
↓ 1- 覧 板 20
20: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/07/12(金) 00:52:43.49 ID:/v0IwgxGo
「あんた、やっぱり私に欲情してたってわけね」
「いや、あの……夢だと思いましてね?
夢にす……いや、可愛い女の子が出てきたらそりゃ撫でたくなりますよ?」
好きな女の子、と言えないあたりがヘタレである。
「そう、じゃあ別に私じゃなくても良かったんだ?」
「それは……違うと思います。
というか、どうやって入ったんだよ?
あと、その銃……本物か?」
本物か否か、という質問にフレンダは至極わかりやすく答えた。
上条の頭から銃を離すと銃口を天井に向け引き金を引く。
ぷしゅっという音と共に天井には小さな穴が空いた。
「偽物だと思う?」
どう?と聞くように上条を見つめ微笑んだ。
「俺を……殺すのか?」
「さぁね、当麻次第よ。
ひとつ言っとくと、私が人を殺す時は、自分が死なないようにするためよ。
私は別に根っからの快楽殺人鬼ってわけじゃないしね」
仕事なのよ、と言うと上条は怯えるでもなく竦むでもなく、悲しそうな顔をした。
「そんなの……間違ってるよ」
「どういう意味?
殺すくらいなら殺されるほうがマシとでもいうつもり?」
「違うッ!殺すのも殺されるのも間違ってるんだよ」
「じゃあ、どうしたらいいの?」
「さぁ?」
上条は諦めたように笑った。
372Res/285.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。