過去ログ - 絹旗「私が探し続けたものは――」
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22: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/07/12(金) 00:53:58.37 ID:/v0IwgxGo
〜〜〜
――なーんてことが漫画の主人公なら出来るんだろうなぁ……。
「さぁ、って無責任極まりないってわけよ。腹立つわ」
「ま、そうだな。じゃあ綺麗事抜きで言おう。
俺はお前が生きるためなら殺されるのも構わないと思ってる。
でも俺は自分が生きるために他人を殺したくはない」
上条は妄想から抜け出し、フレンダに答えた。
頬に手を当てる男と、その男に銃を突きつける女という奇妙な光景は現実では変わっていない。
「それも結局綺麗事ってわけよ」
「言い方を変えようかな。
今の俺はお前の事以外に、生きる理由が無い。
だから、俺が死んでお前が困るなら俺は自分が死なないために人を殺すかもしんないけど、
お前は俺が死んでも困らないだろ?」
だから、自分が死なないために人は殺さないかな。
当たり前のように、上条は言い切った。
「……もう、いいや……ちょっと、黙ってて」
まっすぐな上条の視線から逃れるように、フレンダは銃を握った右手で上条を殴り気絶させた。
「こいつの落ち着きというか、環境適応能力半端ないってわけよ。
演技だとしたら……それはそれですごいわね」
どうすれば上条当麻が暗部ではないと証明できるだろうか、とフレンダは気絶した上条を見ながら考える。
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