6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/27(木) 22:36:07.17 ID:Mi8zjoZEo
「ああ、いや。思った事が一緒だったな、ってなったらつい…な」
不思議そうな表情で俺を見るゆかりに対して弁明をする。
「プロデューサーさんと考えが一緒…ふふ、ご指導のおかげでしょうか」
飼い主に似るとか何とかいう話はよく聞くが、アイドルがプロデューサーに似てどうする。
女声できゃぴきゃぴする自分の姿を想像すると予想以上に気味が悪かったので急いでイメージを消そうと雲を掻いていると、隣に座っている翠がいつのまにか俺の袖を無言で摘んでいる事に気づく。
本題に入れ、という抗議だろうか。
こほん、と一つ咳を吐いて、改めてゆかりにも問うてみる。
「…それで、ゆかりならどう答える?」
感性を問うのであれば、俺達が助言すること自体が些かミスチョイスなのではないかとも思うが、本人が助けを求めているのだから先生には申し訳ないが全力で手伝わせてもらいたい。
少し湿気を伴った長い髪をゆらゆらと小さく動かしつつ考えて、ゆかりは口を開く。
「私なら…そうですね、白色にしましょうか」
「白色?」
ゆかりの意見は、俺達から同時に疑問を返すのに十分な程不思議であった。
「どういうことか、教えてくれませんか?」
聞き返した後、翠は続けて請う。
「俺も気になるな」
雨の色という質問に対して白色と答えるのは全く予想していなかった。
個人的にもどういう理由でそう答えたのか興味がある。
そういった視線を向けると、ゆかりは静かに考えを述べ始める。
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