8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/27(木) 22:37:04.67 ID:Mi8zjoZEo
「…でも、そのまま意見をもらうのは何だか卑怯ですね」
しかし翠はすんなりと記述はしなかった。
年上の意地っ張りとも言えるが、他者の意見を丸々転写するのはよくないという考えは大いに俺も賛同する。
『自分の考え』という所がミソだ。
この宿題を出した先生も、きっとそれを願っているに違いない。
他者の真似をするだけで満足しては、この先成長することは叶わないのだから。
「じゃあ翠は、ゆかりの意見を聞いた上で…どう思う?」
写すことを固辞したのだから、その道で結果を導いて欲しいと思い、俺は翠を誘導する。
シャーペンをテーブルに置くと、再び翠は熟考する。
ああ、そういえばゆかりにお茶を渡してなかったな、と今更ながら気づき、翠の考えているのを邪魔するわけにも行かないので静かに立ち上がって準備をする。
いつもであればちひろさんがいつの間にか置いてくれるのだが、生憎今日はいないのだ、手馴れなくとも俺がすべきなのである。
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