過去ログ - 幸子「ボクのシンデレラストーリー」
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10: ◆2mLTfsJ/is[saga]
2013/06/29(土) 14:08:41.36 ID:7guKTlgL0

P「早速だけど、テストを始めようか。少し予定を変えるが、ダンスから見せてもらってもいいかな?」

穏やかで、その割りにはっきりと通る声。有無を言わせぬ口調で、プロデューサーさんはそう言い放つ。

(あれ、最初は面接からの筈なんじゃ)

事前に貰っていた案内との違いに早くも緊張をぶり返しそうになりながら、慌てて問いに答える。

どちらにせよ今のボクには選択肢がないのだから。全く、あわてんぼうな人ですね!

幸子「っはい、お願いします!」

P「じゃあまずは、トンベ・パドブレ…プレパレーションから、ピルエット。いけるかな?」

指示に合わせステップをこなしていくけれど、いつもの高い所から床へ足が伸びる感覚からは程遠く、体が重い。

泥に捕らわれたような感覚に襲われ、次第にボクへの視線も厳しいものになって来るような気さえして来る。


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