過去ログ - 戒能良子「神代の病人」
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/29(土) 17:36:46.65 ID:0hQFfYEeo

「高天原に神留座す 皇親神漏岐神呂美之命を以て」

「皇御孫命をば 豊葦原の水穂の国を安国と平けく所知食と」

「天下所寄奉し時に事奉仍し 天津祝詞太祝詞の事を以て申さく」

「神伊左奈岐伊左奈美の命 妹背二柱の神嫁継給ひて」

「国の八十国嶋の八十嶋を生給ひ 八百万の神等を生給ひて」

「麻奈弟子に火結の神を生給ひて 美保止被焼て石隠座して」

「夜七日昼七日吾をな見給ひぞ吾奈背の命と申し給ひき」

「此七日には不足て隠座事奇とて見所行ず時に」

「火を生給ひて御保止を所焼座き 如是時に吾奈背の命の吾を見給ふなと申すを」

「吾を見阿波多し給ひつと申し給ひて 吾奈背の命は上津国を所知食べし」

「吾は下津国を所知食んと申して石隠れ給ひて 與美津牧坂に至座て所思食く」

「吾名妹の命の所知食す上津国に 心悪子を生置て来ぬと宣て」

「返座て更に生子 水神 瓢 川菜 埴山姫 四種の物を生給ひて」

「此の心悪此の心荒ひそは 水神 瓢 埴山姫 川菜を持て鎮奉れと」

「事教へ悟給ひき 依之て雑々の物を供て 天津祝詞の太祝詞の事を以て」

「称辞竟奉くと申す」


一礼三拍手一礼をして一度松実さんから薪と火を熾す物を貰う。

中庭の真ん中に火を熾す、最初は小さい火だったが次第に安定した火になる。

そこにお神酒を垂らす。

すると、火が大きく燃え盛る。

膝元くらいまでしかなかった火の丈が瞬く間に人より大きくなった。

本物の火ではないが火産霊(ほむすび)の火だ、少し離れているのに熱気が凄まじい。

そのうちいつの間にか起きた松実(姉)さんがふらふらと火に近寄ってくる。

その場にいる全員が動けないでいた。

いや正確には俺と春と良子さんは動かなかった。

お姉さんが体を震わせながら呟く。



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