49:第18巻[sage saga]
2013/07/04(木) 21:21:36.35 ID:8TUrBlNDO
――
水面までおよそ10メートル前後
落下への恐怖からか、上条に力強くしがみつくフロリス
フロリス「終わったーっ!」
上条「いや大丈夫、水面をクッションにすれば……」
フロリス「その川は水深1メートルもねーんだよォォおおおおお!!」
上条は、ハァ…と溜め息を一つ吐くと、静かに目を暝った
……
フロリス「……あれ?」
フロリスが閉じていた目を開き、顔を上げると、そこは石橋の下の河原だった
辺りを見回すと近くの川の水が不自然に高く、高く迫り上がっていた。そして、時間が経つ事に徐々に小さくなっていく
フロリス「あれ、アンタの能力?」
上条「ああ『実幻』っていう…まあ、自分のイメージを現実にする技だ」
フロリス「へえぇ、便利な技だね」
上条「まあな」
言うと、上条はそのまま歩き出した
フロリス「……ねぇ」
上条「なんだ?」
フロリス「ワタシ、自分で歩けるからさ…そろそろ降ろしてくんないかな」///
上条「遠慮すんなって。このまま送ってやるよ。何処まで行けばいいんだ」
フロリス「だからいいってば!さっさと降ろしてよ」///
上条「残念。上条新幹線に乗ったからには途中下車出来ねえんだ。いいから大人しく抱かれてろ」ギュッ
フロリス「ッ!? こ…のバーカバーカ」///
恋の高速新幹線が今、ゆっくりと進行しだした
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