過去ログ - 上条「俺は、美琴が好きなんだ」フィアンマ「……」
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12: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/30(日) 22:06:42.99 ID:XcxA+T7q0

「!!!!?????」

動揺して一歩下がる。
これは不味い事態だ、と子供心でもすぐにわかる。

『や、やべえ。どうしよう』

思わず呟く。
焦燥感が全身を支配して、どっと冷や汗を噴出させていた。
焦りながらも怖いもの見たさで、ドアを開けてみる。

可愛い女の子が居た。

赤い髪は長く真っ直ぐで、腰辺りまで伸びている。
白い肌と、やや虚ろな金の瞳。

「わ、」

驚いた声が出た。
ふんわりとした長いスカートを握り。
お姫様のような彼女は、不可解そうに首を傾げる。

「……だれ、だ?」

問いかけられ。

「あっ、えっと、えっと」

焦った。
自己紹介しなければ。
何と言えば良いのだろう。

「お、おれ、とうま=かみじょう。…きみは?」
「……おれさまの、なまえは」

彼女は、スカートから手を離し。
修道服の上衣の、襟をそっと撫でた。

「ふぃあんま」

鈴を転がし、砂糖をかけたような甘くて愛らしい声。

「ふぃあんま、か」

彼女は、塔上の姫君<ラプンツェル>だった。


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