過去ログ - 上条「俺は、美琴が好きなんだ」フィアンマ「……」
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38: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/30(日) 22:12:15.61 ID:XcxA+T7q0

酷い雨の中、俺はイタリアに居た。
短期留学が許された。
親友と遊ぶ時間を削って勉強しただけの甲斐はあったかもしれない。

「…何処にいるんだ…?」

見つからない。

雨の中を走り回ってみるが、見つからず。
まぐれで見つかることなどありえない。
自分は不運だったし、これから先だって不運だ。

「……はあ」

手紙の差出元、住所を訪ねれば、そこは廃墟で。
もしや引っ越してしまったのだろうか、と愕然とする。
彼女は未だ目が見えないだろうから、自分を見つけてくれる訳もないだろう。

可能性が少なすぎるからといって、諦める訳にはいかない。

「………」

観光名所や、逆に観光とは無縁の場所を探してみる。
数度襲われかけたが、そこは腕力で回避した。

彼女を助ける為に、嫌な勉強をした。
彼女を助ける為に、嫌な暴力を学んだ。

だから。
世界を敵に回すことになったとしても、彼女が笑って傍に居てくれるなら、後悔することは何もない。


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