過去ログ - 上条「俺は、美琴が好きなんだ」フィアンマ「……」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/08/03(土) 17:17:05.40 ID:q2pJs+DH0
人の良さそうな。
穏やか雰囲気に、ほどよく整った顔立ち。
整っているとはいっても、フィアンマのような怜悧なイメージを与えるものではない。
真顔でいて尚、優しげな様子に見える。
「……私のことを、覚えているかい?」
男の声に、フィアンマはひとまず自力で体勢を立て直し。
それから、傘を拾い上げて改めて差し、じっと男を見上げた。
青年は傘を差していないが、その服は不思議と濡れていない。
年齢からして能力者ではないだろう、と彼女は予測する。
この態度から見て、自分が何かをやらかした訳でもないようだ。
となると、過去の知り合いだと考えた方が真っ当。
……とはいえ、盲目時代の知り合いなどうろ覚えだ。
長い間一緒にいた神の右席や、つい最近まで一緒にいた上条であればともかく。
何年も前に一度会ったきりの青年のことなど、たとえ最初から目が見えていてもわからないものだろう。
首を傾げ、フィアンマはじーっと彼を見つめた後、その顔をぺたりと触ってみる。
触って覚える程の間柄ではなかったようだ。感触に馴染みがない。
彼は苦々しく笑って、彼女を見つめ返した。
「……オッレルスだよ」
「……ああ、お前か」
魔神のなり損ない。
世界を敵に回した魔術師。
幾つもの魔術結社を根絶やしにした怪物。
二つ名のようなものは沢山あるが、フィアンマの価値観としては一つ目が適切だ。
「何をしに学園都市へ?」
濡れた前髪を指先でどかし、彼女は問いかける。
オッレルスは肩を竦め、言葉を返した。
「そうだね。しいて言えば、君を守りに来たということかな」
「『グレムリン』からか?」
「ああ」
純粋な魔神はうっすらと笑んで、様々な案を画策していた。
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