過去ログ - 上条「俺は、美琴が好きなんだ」フィアンマ「……」
↓
1-
覧
板
20
870
:
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/08/04(日) 00:55:17.01 ID:7NQGR9Tl0
「んー。これ位でいいか? 殺すなって指示受けてるしな…」
制止され、フィアンマは魔術を使えなかった。
魔術が使えないフィアンマには能力しかない。
だが、彼女の能力は本当に、彼女を守るためにしか使えない。
精々の価値が命乞いの確実性だけ。
面倒くさそうに姿を現したのは、軽薄そうな青年。
金色の髪に、顔立ちは整っているが、服装はややだらしない。
スーツの色合い一つとっても、その軽薄さが窺える。
彼は重なる衝撃と痛みに壁へもたりかかって虫の息の一方通行を見やった。
それからそう軽く言って、肩を竦める。
「…っつう訳で、来てもらえるか? お姫様」
半分冗談、半分皮肉。
そんな様子で言って、彼は首を傾げた。
「……俺様がお前達に身を任せるとでも?」
「んー。思わねえな。だが、あの魔神野郎の所よりかマシだろ。
オティヌスは余計な殺しはしない予定らしいしな」
「………オティヌスは、純粋な魔神ではないのか」
「あん? 本人から聞かなかったのかよ。今は落ちぶれた、って。
…あ、これ本人には内緒な? ぶっ殺されるのは流石に勘弁」
悪びれず笑う男。
幻術を扱う彼は、虚実入り乱れていて発言の真意がわからない。
だが、魔神程の域に存在する人間でなければ、フィアンマは嘘を見抜くことが出来た。
だから、男―――ウートガルザロキの瞳を見れば真実を判断出来た。
しかし、彼の瞳を見据えることは叶わなかった。
彼の体が、数十メートル単位で吹っ飛ばされたからだ。
防御、回避、反撃。
そのどれもが不可能な程、その一撃は重いものだった。
「良かった、間に合ったみたいだね」
青年の声。
フィアンマは、ゆっくりと振り返る。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/509.66 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 上条「俺は、美琴が好きなんだ」フィアンマ「……」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1372597346/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice