過去ログ - 上条「俺は、美琴が好きなんだ」フィアンマ「……」
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924: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/08/05(月) 20:41:39.88 ID:aHPkyzUW0

この男の性質は、『オッレルス』と『オーディン』を半々ずつ、と推測出来る。
どちらかの神話をなぞってもそう簡単には殺せないように、調整したのだろうか。
フィアンマでいえば、神の如き者と神の子の属性の調和だ。
魔術師は自分の中に特殊体質を発見した場合、出来る限りそれを活かそうとする。
オッレルスは『無限の可能性』というデメリット且つメリットを気にかけて、調整したのかもしれない。
殺されさえしなければ、いくらだって巻き返しを図れる。
魔術師とは自らの目的のためにどこまでも貪欲に戦い続ける生き物だ。

「……」

フィアンマは幼い頃に多くの魔道書を学ばされた。
大体はローマ正教の秘匿する術式やローマ正教訛りの術式ばかり。
だったが、北欧神話についても軽くなら触れている。

(仮に、この魔神が性魔術を扱えるとすれば)

主神オーディンの秘技位なら、彼女も覚えている。
扱えはしないが、知識だけ、といった感じだ。
性行為をトリガーに相手を魅了する術式の存在も感知はしている。

「………」

嫌だ、とは思う。
好きでもない男に抱かれて嬉しい女など、よほどの酔狂者しか居ないだろう。
わがままを言える立場にないのはわかっているし、一度抱かれれば偽りの好意で支配され、この考えは消え失せるだろう。
だが、オッレルスに抱かれるのは嫌だった。愛がないからだ。
しかし、求めてくれば断り続ける訳にもいかない。機嫌を損ねないためにも。
拒否を続けたところで、恐らくねじ伏せられて犯されるのだろうから。

オティヌスを動揺させるために自分へ傷をつけた。

その時点で、オッレルスが自分を本当の意味では愛していないことはわかる。
能力に魅了された、実に表面的な執着、愛情。


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