過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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[saga ]
2013/07/11(木) 20:52:42.67 ID:m/mZVw790
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視認できる限りでは、最後の小物――7メートル級を処理した。手順は楽な物だ。
大口を開けて迫ってくる阿呆面が反応出来ない速度で、背後に回り込みウナジを削ぎ落とす。それだけだ。
殺した小物は合計で17体。
どいつもこいつも面白そうな面をしていたが、全部が奇行種だったのか、通常の個体よりも反応速度や動体視力が高い。
なおかつ連携を組むかのように動いていた節もある。おそまつな連携ではあったが、油断をしていたら熟練者でも食われていただろう。
思考しつつ、釣り場――狩場の定位置となっていた場所に戻るために、手短な建物にアンカーを打ち込み立体起動で飛んだ。
風を切り裂いて、宙を滑空する。
40メートルほど移動して、一際高い建物にアンカーを打ち込み、その建物の天辺に立った。
建物の高さは18メートル前後。ここからなら町並みを一望できるし、
例え3メートル級が音もなく接近していようが、気さえ抜いていなければ、事前に発見可能である。
エルヴィンの言っていた通り、良い狩場だ。
人類最強の兵士、と謳われていても、所詮は人間だ。ただ巨人殺しの長けているだけに過ぎない。
そして人類は巨人に比較すると脆弱だ。巨人のふざけたような大降りの一撃が掠めるだけで、致命的な怪我を負うし、直撃なら即死だ。
なにより一対一の戦いなど存在せず、いつだって多勢に無勢に晒される。数は力だ。
だから人類は一体の巨人に対して複数人で連携して戦う。そうしないと勝てないからだ。
それは己自身も例外じゃない、と知っている。
どれだけ強かろうが、個人では物量には抗えない。三体や四体ならまだしも二十体も肩を並べて襲い掛かられたらアウトだ。
今まで幾度も……失ってきたのだから。
それを覆す状況を作ったのが、この絶好の狩り場だった。
自分が立つ場所は、周囲を一望できるし、周囲には立体起動を活かす為の建物が多い。
特に高い建物が多く建造された一帯で、追い込まれたと思えば建物内でやり過ごす事も可能だし、迷路みたいに入り組んだ路地裏も多い。
狭い道は巨人が複数で襲い掛かるのを防ぎ、建物に登ろうとすれば進行速度が遅くなる。
そこをしたたかに各個撃破していけば、リスクを最小限に抑えられる寸法だ。
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