過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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[saga]
2013/07/15(月) 21:49:13.85 ID:TMIUBM/d0
「おぅ……避けられた。凄いな」
微かに驚きを含む声が獣の巨人から漏れたのを、至近距離で聴く。目前には弱点のうなじ。
「――おォ!」
斬り付ける。これで十二撃目。
体毛の半分以上を刈り取った。残りは――半分以下。それさえ刈り取れれば、肉を削ぎ落とせる。まだこちらの刈り取る速度が、クソ巨人の再生力を上回っている。
ワイヤーを小刻みに射出し、巨人の死角から死角へと回り込む。
地上に一度も足をつけず、宙を飛翔して更なぬ追撃を放とうとした時、
「じゃあ次はこれならどうかな」
獣の巨人が両腕を顔の目の前で構える。それは古の拳闘士のように堂に入っていて。
そして――両の腕がブレた。
「――――チィ!!」
強引に旋回する。
もはやうなじを削るとは言っていられなかった。最短で、最速の動きで、直進していた軌道を曲げた。
その空間を。
直進していた軌道を穿つような右の大砲が通り過ぎていく。しかし、それで終わりではなかった。
「クソが――」
避けた先の空間を潰すように、速射砲の左拳が迫ってきている。
感覚の増幅で、全ての流れが停滞しているとは言え、格闘術の基本とも言えるワンツーコンビネーションは早い。
あの女型よりも早いだろう。
守る必要性がない分、攻撃だけに気を回すことが可能だからか。冷静に分析しながらも身を捻り、ワイヤーを射出して左の拳を避ける。
「凄い凄い。でもまだ終わらないよ」
まるでクソッタレたガキが虫を甚振るような無邪気な台詞と共に、放たれた両拳を素早く戻すと、また基本の基本であるワンツーが放たれる。
速い。速いが……まだ避けるのは可能だ。
「――甘いんだよ」
「ウン。だから終わらないって」
瞬間、死の気配が迸った。
視界一杯に幾数の拳が乱舞する。獣の巨人が、とうとう基本のコンビネーションだけでなく、小刻みの連打を放ってきた。
弾幕のように張り巡らせられた死の網。その一発一発が、どれも致命傷を帯びた威力。
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