過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/23(火) 23:19:40.66 ID:glQvPKuF0

――――


走った。
ブチブチと断裂する繊維の音と、両手で握り締め突き立てた刃からは肉を裂く感触が伝わってくる。

「うォォ――」

届く。届く。
内部はただの巨人の肉だ。
俺は――コイツを削ぐことが出来る!

「――おおお!!」

叫ぶ。
血は滾り、熱は燃え、感情を奮う。足を踏み下ろし、巨人の肉を踏み潰しながら、肉を斬り裂いていく。うなじまでもう少し。
だが、

「ウットォォしいんだよオマエェェええええええええええええ!!」

鼓膜が破けそうな憤怒の衝撃が身を打ち、天地が逆転した。
獣の巨人がジャンプし、宙で回転したのだ、と気付く。

「ぐっ……ッ」

遠心力で吹き飛ばされそうになる。もはや刺し貫いた刃にしがみ付いている有様だ。
無様だ。
後一歩の所で、好機を逃しそうに――いや、逃してしまった。

(……離脱するしかねぇ)

攻撃の機会は奪われた。このまましがみ付いていても意味がなく、獣の巨人が右肩から地面に着地したら圧殺される。
否、それが目的に違いない。
迅速に離脱しなければならない。命がある内に。


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