過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/05(月) 23:06:52.29 ID:onjTWGp30
――――
20メートル以上の高さを誇っていた見張り塔は、原型と留めないほど崩壊していた。
石壁は砕かれ、至る所に陥没したような大きな穴が開いている。
もう瓦礫の山といったほうが表現は正しいだろう。
その瓦礫の山を、更に重たい衝撃が叩き付ける。
ズドンッ、と重低音が鳴り響き、それは一度で終わらず何度も何度も鳴り響いた。
「オォォオオオオォォオオオオッ!」
雄叫びを上げる獣の巨人が、拳を振り下ろしていた。
倒壊したにも関わらず、興奮冷めやらぬまま、何度も何度も拳を瓦礫の山に叩き付ける。瓦礫の山はその度に壊れ、細かい砂粒へと変わっていく。
完全に倒壊しているにも関わらず、10分以上は飽きず拳を叩き付けていた。
よっぽどの屈辱だったのだろう。
ちっぽけで矮小な存在でしかなかった、取るに足らない格下の相手に、恐怖を覚えさせられたのが。
それを払拭するように、無かった事にするように、何度も拳を振り下ろす。
建物内に逃げ込んだ人間の生存は絶望的だった。
あの短時間で脱出は不可能で、更に建物の崩壊から運良く逃れていたとしても、その後に気が狂ったかのような拳の乱打により僅かな生存の可能性さえ、絶たれている。
奇跡でも起きなければ、生存は許さず。
そして安っぽい奇跡なんて代物は、この世界には許されていなかった。
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