過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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[saga]
2013/08/12(月) 22:27:38.96 ID:Vbjiezhr0
――――
賭けに勝った。一か八かと言うような危険な賭けに。
見張り塔も兼ねた兵舎に逃げ込んだ後は、ひたすら地下へと続く道を走ったが、まさか建物自体を崩壊させてくるのは予想外だった。
落ちてくる天井と、兵舎内部から地下へと続く通路へと駆け込んだのは、ほぼ同時だった。
そして……先に落ちてきた瓦礫に頭をやられていたのと、天井の崩壊により発生した衝撃に、意識が落ちてしまった。
意識が落ちていたのは3分ほどだったろうか。
意識が覚醒したキッカケは……戦え、戦え、戦え、と己を動かす原動力だった。
生かされた。
俺が生きているのは、何も持っていなかったはずの俺に、色んなモノを与えてくれたヤツらのお陰だ。
だから、
「長かったな……」
戦いの果てに、今に至り、現在(イマ)がある。
「手間取らせやがって」
横たわり蒸発しようとする獣の巨人。そのうなじ部分はパックリと大きな口を開けている。
そこから覗く黒い毛……?に覆われた中身を、今から引きずり出そうとしているとこだった。
このまま回収せずに放置していて、巨人の肉体と一緒に蒸発でもされては、この苦労も水の泡になってしまう。それは正直、勘弁して欲しかった。
「ご対面だな。どんな面白れぇ面してやがんだ」
握った刃を振るう。
一体化している邪魔な部分の肉を削ぎ、本体を分離させる為に。手足の先も一緒に削いでしまうだろうが、気にはしない。
重要なのは素性を判断できる顔や胴体が残っていればいいのだ。
ザクザクッ、と肉を削ぐ音が鳴り、
「……なんだこりゃあ」
眉が歪むのを自覚する。
発した声も呻きにも似た、唸り声だったに違いない。獣の巨人の中から出てきた本体は、それぐらい予想外の代物だった。
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