過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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[saga]
2013/08/12(月) 22:33:18.72 ID:Vbjiezhr0
地響きが連鎖する。地面を踏み潰し、進撃する足音。それは幾つも、幾つも、重なり押し寄せてくる。巨人の大群だ。
「やられたな」
吐き捨てる。文字通り、朱が混じった唾を地面に飛ばして。
この光景は知っている。
女型の巨人を捕獲しようとした時と、まったく同一のものだ。やってくれる……。
「自らの身を犠牲にして……否、違ぇな。自分一人じゃ死にきれねぇから、俺を道連れにしようって腹か」
あの断末魔には、周囲の巨人を引き寄せる意味があったのだろう。
ヤツ自身が自ら遠ざけたってのに、勝手なモンだ。引き寄せられている巨人共も、エサを前にして待てを命じられていたのだ。それを解除された今や、きっと腹を空かせていることだろう。
現に周囲360度から、怒涛の勢いで地響きが迫ってきている。その総数は……10や20ではきくまい。
最悪にも程がある、冥土の置き土産と言ったところか。
「……」
抱えていた獣の巨人の本体を捨て、懐から紙とペンを取り出す。
“裏切り者の末裔”“ヤツらは何かを捜し求めている”“それは壁の奥にある可能性が高い”“人類と巨人は何かしらの因果関係がある”
手当たり次第に、知りえた情報を書き殴っていく。
字体が歪んでいるが仕方ない。スピードを優先して、可能な限りの情報を書き込むと、その紙を獣の巨人に押し込む。
これで俺が死んだとしても、最低限の情報はエルヴィン達に伝わることだろう。もっとも重要な獣の巨人の死体と一緒に。
通常の巨人は、死体には注目しない。
だったら、
「てめぇらの狙いは俺なんだろう?」
呟き、飛ぶ。
獣の巨人の死体から、遠ざかるように。
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