過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/18(日) 22:29:04.06 ID:eFwyLQUp0
「おい、ミカサ」
部屋を出る一歩手前の背中に、声を飛ばした。その背中が無言で語っている。
まだ何か用があるのですか、と。
「いつぞやのエレンに対しての報いを果たすのなら、今が絶好の機会だぞ」
「……あなたの冗談センスは最悪ですっ!」
ドバンッ!と、開かれていたドアが力任せに閉じられる。壊れるのでは無いかというぐらい盛大に。
そして室内には取り残された俺だけになった。
「からかいすぎたか。……別にどうでもいいが」
呟き、漸く子守から開放されて静寂になった部屋で黄昏る。
ミカサに言った言葉に嘘偽りは無い。俺は……これまでも、これからも試され続ける立場だ。
試され、証明し続けていこう。俺が望むままに。どこかの誰かが望むように。
その為にも、
「まずはエルヴィン待ち、だな」
貴族との裏取引の結果がどうなったか。その結果次第で、人類の未来は大きく左右される。
俺が惰眠を貪って5日目。
これだけの期間の間、あの野郎がおとなしく座して待っているとは思えない。強引にでも事態を進展させようとするだろう。
だから待つ。
おそらくは……朗報を持ってくるだろうエルヴィン達を。
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