過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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[saga]
2013/07/03(水) 19:43:49.16 ID:pAzE59o20
比較的安全な場所に配置されるだろう。
そんな言葉と共に始まった初陣は、物の見事に期待を裏切られた。
どこをどう間違ったのか。ただ運が悪かっただけなのか。
自分が配属された班が、周囲を警戒していたはずの捜索を掻い潜った巨人によって蹂躙された。
部隊は総崩れ。班長の指示に従って馬を走らせて逃げたが、一人二人とどんどん巨人の餌食になっていく。
奇行種という巨人らしい。
それも10メートル級を越えるのが三体も。馬に匹敵する速度で走りながら、こちらに迫ってくるのだ。
我武者羅に逃げ続けたが、行き先行く先には待ち構えていたかのように違う巨人がいた。
その度に逃げる進路の変更を余儀なくされ、本陣からは遠ざかっていく。
最後には馬を捨てて、立体起動が有利に働く巨大樹の中に逃げ込み、そして交戦となった。
お粗末な作戦だ。
熟練兵の班長は、唾を飛ばしながら顔を真っ青にしていた。もやは班としての機能は失われていた。
追い縋る巨人を屠りながら、少しでも安全を確保しようとして、死角に隠れていた巨人に掴まれる班長。
それに動揺して、棒立ちになった仲間を違う巨人が掴みかかり捕獲される。
「助けてくれ……助けてぇ!」
「いやだ!いやだぁああああ!リヴァイ、助けてくれリヴァイ!!」
出発前には、
「団長のお気に入りか何だが知らねぇがドジだけは踏むなよ新兵」
っと先輩面して大きな顔をしていたのに、その新兵に向って情けなくも助けを求めてきた。
それに反射的に身体が動いて、助けようと動いていた。
今にして思えば、どうしてああも無謀な行動を取ったのか理解できない。ただ立体起動装置を操り、アンカーを射出して助けようとした。
それでも助けられなかった。
巨人をうなじを削り取った時には、班長は頭の半分を齧り取られていた。もう一人は巨人の握力により圧死寸前だった。
断末魔と、骨が折れる生々しい音が耳奥にこびり付いている。
そして俺は、初陣にも関わらず孤立無援のまま、巨大樹群の中に取り残されていた。
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