過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
1- 20
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/04(木) 23:52:16.69 ID:WAE4H0TD0

おそらく……俺は嬉しかったのだ。
これまでの人生で、このように誰かに認められたことなど皆無だったから。エルヴィンと初めて会った時も、微かに感じたような気もする。
俺は……誰かに必要されたり、認められたかったのだろうか?

「それに……リヴァイは一つ勘違いしてるよ」

「何がだ」

「君は仲間はいないって言ったけど、もう君には仲間がいるでしょう」

「お前らが俺を救援にきたのは、任務だったからだろう」

「違うよバーカー。そりゃ任務もあったけどさ」

抱きしめる力が強くなる。まるで手離さないとでもいうように。

「……リヴァイはもう私達の仲間だ。だから助けたんだよ」

「……」

「生きてて良かったよ。それだけで嬉しいもんさ……一人でも無事に生きれてる事が、私達は何よりも嬉しい」

「……仲間、か」

ああ。そうか。こいつは仲間だから助けにきたのか、と今更ながらに思う。
ハンジの身体は震えていた。
きっと……助けられず、そして無事に生きて戻れなかった仲間達の死を悲しんでいる。
そして俺が生きていて、一人でも無事なヤツがいて喜んでいる。

初めての感覚。
仲間、という絆をこいつは教えてくれた。
守り守られて、思い思われて、喜びも悲しみも分かち合える関係。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
275Res/241.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice