過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
↓
1-
覧
板
20
69
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/07/05(金) 00:09:55.25 ID:tBMgcTkq0
「悪くねぇな……」
そう思った。
何も持っていない俺だったが、もしこいつらが俺を仲間だと思ってくれるのなら。
それは悪くねぇ、と本心から頷ける。
「……ハンジ。質問がある」
「なに」
「もう俺はてめぇらの仲間なんだよな」
「さっきそう言っただろう?」
「だったら……」
何も持っていなかった俺に、仲間という絆をくれると言うこいつら。
もし何かが返せるとするなら、
「だったら俺が巨人共をぶっ殺し続けたら、てめぇらは助かるのか」
そして。
「この住み難い世界も……ちっとは変わるのかよ」
弱者は踏みにじられ、それを見て強者が高笑いするような。
そんな残酷な構図を塗り替えられるのだろうか。
誰も彼もが些細な事で笑ってられて、巨人の恐怖に怯える事も、明日の食事や寝床の心配をせずにいられるような世界に。
「……君って案外、語るタイプだったんだね」
「チッ……俺は元から饒舌だ」
「そっか。……巨人がいなくなっても、そう上手いこと世界は回らないだろうけど。
今よりはマシになるんじゃないかな。壁の外は広い……きっとそこには自由があるだろうからさ」
「……そうか」
俺は頷いた。
そしてこの時から俺は決意した。自由を象徴するエンブレムが印された外套を纏うことを。
何も持っていなかった俺は、もう何処にもいなかった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
275Res/241.17 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1372604905/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice