1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/01(月) 00:16:20.62 ID:5M9q4qJB0
「……」スタスタ
「……」トコトコ
「………」テクテク
「………」ガサガサ
「…………そこ、木の根に気をつけて」ヒョィッ
「……ギュぶッ!?」ビターン
「もう、せっかく教えてあげたのに」
「うぅ……」グスッ
「ほら、さっさと立ちなさい。置いてっちゃうわよ?」
「僕はもう駄目だよ…。これ以上一歩も歩けない……」
「嘘おっしゃい。そんな口が聞けるってことはまだ元気な証拠よ」
「そんなこと言ったって、お腹が空いてもう動けないよ……」グゥー
「同情を誘おうったって無駄よ。私だってあなたと同じぐらい何日も何も食べてないんだから」クゥー
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2013/07/01(月) 00:19:29.43 ID:5M9q4qJB0
「はぁ……、こんなひもじい思いをするんだったら、一昨日拾ったおにぎり、君に見つかる前に食べておくべきだったなぁ…」
「馬鹿なこと言うもんじゃないわよ。あんな腐ったおにぎり、いくらあなたでも食べられるわけ無いでしょう?」
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2013/07/01(月) 00:21:31.13 ID:T+P+B1gDO
まど願いでこうなったんか?
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2013/07/01(月) 00:21:33.60 ID:5M9q4qJB0
「―――……それに」
「―――? なんだいホムラ?」
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2013/07/01(月) 00:23:45.82 ID:5M9q4qJB0
『―――とある砂漠の魔城で邪神の復活をなんとか食い止めたあと、僕と相棒はまた新たな冒険を求めて旅を続けていた』
『相棒というのは、彼女―――不思議や謎を求めて世界中を旅して回る、風来人のホムラのことだ』
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2013/07/01(月) 00:25:30.34 ID:5M9q4qJB0
『そして僕はといえば、そんな彼女の頼れる相棒、語りイタチのキュゥべえさ』
『……え? 全然イタチには見えないって? おかしなことを言うんだなぁ。雪のように白い毛皮と炎のように真っ赤な瞳、どこからどう見てもイタチそのものじゃないか』
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2013/07/01(月) 00:27:42.17 ID:5M9q4qJB0
『さて、話を戻そうか。そんなこんなでもう何年も一緒に旅を続けている僕たち二人(正確には一人と一匹だけど)は、ある日、人里離れた山の中で道に迷い、その末に小さな村に辿り着いた』
『そこで、僕たちはその村に言い伝えられている?ある伝説?と、それに自らの命を賭してでも挑もうとする?一人の若者?と出会ったんだ』
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/01(月) 00:28:45.01 ID:5M9q4qJB0
風来のホムラ フォーチュンタワーと運命のダイス
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/01(月) 00:31:07.96 ID:5M9q4qJB0
―――イノリの里
QB「よ、ようやくたどり着いた……」ゼーハー
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/01(月) 00:33:46.11 ID:5M9q4qJB0
ホムラ「けど、こればっかりは生まれついてのものなんだから、私にもどうしようもないわよ。今までだってそうして旅を続けてきたわけだし……。そうでしょ、キュゥべぇ?」
QB「それにしたって限度ってものがあるよ! いったい何日森の中を彷徨ったことか……僕は今度こそ本当に死を覚悟したよ」
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