過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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211: ◆EBFgUqOyPQ[sage saga]
2013/07/02(火) 22:59:54.59 ID:WkN5BQNwo
周子「だって殺してないし、それどころ治療までくれたじゃん。お礼を言いたいくらいだよ。ありがとう、ピィを守ってくれて」

心からの感謝の言葉。
これまで憎まれはしても、感謝されることはなかった。
そういう世界に身を置いていたので当然だが、少女にとってはこの感覚でさえも初めてなのである。
凍り付いていた心はさらに熱を持っていく。

周子「それに、これも教えてもらったことだけど、あなたでも知ってないことも、あたしは知ってる」

少女「私の……知らないこと?」

周子「そう、それはあなたの名前。親からもらったあなただけのもの」

少女「私……だけの」

周子「そう、親の願いが込められた絶対の財産さ」

しかし少女は困惑する。

少女「ノァ……私は、殺しすぎた。今更、その名を、名乗る資格なんて、ない。今更、日の光の当たるところでなど、生きてはいけない」

少女は今、とても弱々しかった。
むき出しになりかけた心はあまりにデリケートだ。
先ほどまでカースを素手で倒したとは思えないほどに。
触れれば、壊れつぃまいそうなほどに。

しかし周子は少女を抱き寄せ言う。


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