過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:08:29.81 ID:NljtLaCR0
数日後、とある市街地で、二つのテレビ局が今まさに生放送を始めようとしてた。
「ディレクター!本当にここにあの死神が来るんですかー!?」
「サクライP様直々に教えてくださった情報だぞ!疑うな!理由は知らんがその死神の悪行映しているだけでボーナスもらえるんだぞ!」
以下略
224
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:09:04.95 ID:NljtLaCR0
「…あれあれー?ユズがもう一人いるぞー?」
「やっとアンタを倒すことができるよ…ね、偽物サン?」
ルシファーが化けたユズはふざけた態度をとりながらも鎌を構え、本物のユズは決して鎌を構えず、杖から降りるとそのまま杖を構えた。
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225
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◆zvY2y1UzWw
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2013/07/03(水) 00:09:34.84 ID:NljtLaCR0
様々なカメラが彼女達を映す。ここで変身を解けば強欲の彼女の作戦は狂ってしまう。それにここならヒーローはともかくGDFのような部隊は来れないはずだ。
つまり、戦火に紛れて本物に罪を擦り付けることも困難、杖に跨ってスピードの上がった彼女から逃げることも困難な訳で。
ルシファーに残された選択肢は一つしかない。このままユズの姿で勝つことだ。
以下略
226
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:10:33.93 ID:NljtLaCR0
下から杖に魔力で構成された刃で作られた鎌でユズが追撃してくる。
「…自分の力を甘く見たね…!」
しかし、ルシファーが魔法の風で体制を変え地面に向かって加速させる。
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227
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:11:00.73 ID:NljtLaCR0
パリン
以下略
228
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:11:38.08 ID:NljtLaCR0
何かの砕けるような音。もちろんルシファーの想像していた生々しい感触とはかけ離れた物。
それがクリスタルの砕けた音と判断したのは、暴風というのも生ぬるい程の風が襲い掛かってからだった。
…使い魔の核となっているクリスタルは魔術が刻まれた物だ。そもそも魔力そのものであるクリスタルを制御する為に人格を与えたに過ぎない。
以下略
229
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:12:18.38 ID:NljtLaCR0
「二人とも、いくよー!」
「「「合唱魔術・三角陣形結界の発動を宣言する!」」」
空中でルシファーを囲むように3人の少女が宙に浮かんでいた。
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230
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:12:46.90 ID:NljtLaCR0
「おい!カメラ止めろ!死神の善行なんて映すな!サクライPの意向と違う!」
「ディレクター!あの死神ちゃん、いい子じゃないですか!」
「いいから止めろ!生放送だぞ!」
以下略
231
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:14:00.37 ID:NljtLaCR0
…さて、今まで例のなかった免罪事件。アイドルヒーロー同盟、GDF等はすぐに彼女に謝罪し、慰謝料を払った。
各情報機関からは彼女の情報が公開され、『彼女は喜多見柚という魔法使いの少女。悪行を働いていたのは彼女に化けた怪人の仕業だった。』と報道される事となる。
…しかし、とあるテレビ局の生放送で、聞き取りづらいものの、とある音声が拾われた。
以下略
232
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:14:38.05 ID:NljtLaCR0
「…よかったぁ…」
「まさかあそこで泣くとは…引きこもるほどショックを受けていただけはあるな…」
「それはもう止めてください…イヴさんもありがとう。魔術とかの手伝いしてくれて。」
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233
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:15:39.68 ID:NljtLaCR0
もちろん、ルシファーの魂は魔界へ持ち帰られ、キヨラによる裁きを受けた。
「貴方には『堕天した罪』『契約・許可無しで人間界に滞在した罪』『カースを生み出した罪』『契約していない人間に憑依した罪』『契約していない・指定されていない人間の評価を変えた罪』『身の程知らずの罪』等がありますね…ざっと数十世紀は働いてもらいますよ♪」
力を失い、魂の醜い怪物の姿のルシファーを閉じ込めた箱を持ち上げて、笑顔でキヨラは去って行った。
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