過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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420: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/07/06(土) 00:38:41.58 ID:ESlJSvN70
『あーテステス、カレンちゃん聞こえるー?』

『…あ、気付いたみたいですね。』

『驚かないでよ。夢みたいなものなんだから、聞き流してもいいしさー正直僕らめんどくさいの嫌いだしー』

男の声と女の声だ。暗闇の中二人の声が聞こえる。

「…誰?」

『僕らはねーご主人様に取り込まれたナニカの僅かに残った意識の集合体ってヤツ。僕らが雄でこの子は雌ね。』

『…私たちの仲間となっていたカレンさんにご挨拶しに来ました。今日まで気づきませんでしたから遅れてしまい、申し訳ございません。』

「仲間?」

『一応あなたは私たちと同じようにご主人様の一部のはずなんです。例外的に血で一体化してしまったのですが。』

『改めて取り込む気もないけどねー。まぁ一部になったおかげでご主人様譲りの化け物以上の再生力をゲットできたわけですしおすしー?ようこそ人外へー!』

「血って…まさか奈緒が『ご主人様』なの?」

『そうですよ。…私たちの言葉はご主人様に聞こえないので不安でしたが、貴方とはお話できてよかったです。』

『ご主人様含めると君が二人目の人間。もっと増えてお話しできると嬉しいなー。』

「…奈緒って何者なの?」

『おや、それを聞いてしまいます?ご主人様含める我らは模倣品なんですよ。遥か昔の…人の形をし、絶望から生まれた黒を内に秘めた化け物の。』

『詳しく話知らないけど、宇宙人には割と有名な話らしいぜー?星を食う黒い怪物の童話。ブラックホールを子供に分かりやすく話すための物だと思ってたけどー』

『まぁ、光の巨人が寝てる間に抱き枕にしてるおかげか、今のところ力の暴走は起こっていませんがね。暴走したらカレンさんも危ないかもしれませんよ。』

『そうそう、それを言いに来たのだった。』

『…まあ起きれば忘れてしまうのですが。』

『そういえばそうだったなーまあ夢の中なら思い出せるし、気が向いたらお話ししようぜー』

フェードアウトしていく。くすくす、けらけら笑う声が消えてゆく。

そして目覚めた時、完全に夢の内容は忘れてしまっていた。


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