過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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◆3Y/5nAqmZM
[saga sage]
2013/07/01(月) 17:47:08.19 ID:uTDf1N9Ro
・・・・・・ぐぅ。
「―――みたい、ですね」
「あ、あはは・・・お恥ずかしい」
あらゆる情報を見通す『目』の力だが、使用するためには気力と体力を大きく削られる。対象が多くの情報を必要とする『秘宝』のようなものであれば尚更だ。
「ただいまー・・・み、都さん!?どうしたんですか・・・?」
「あ、由愛さんお帰りなさい。いや、その、これはですね・・・」
「お帰りなさい、由愛様。ふふっ、心配いりませんよ。少し、お腹が減っただけですから」
「み、翠さん!・・・うぅ、そういうことなので、心配はいりません・・・」
「な、なんだ・・・良かった、何かあったわけじゃくって。すぐ、ご飯の用意しちゃいますね」
「お手伝いします、由愛様。都さんは、机の上の資料を片づけておいてください」
「は、はい・・・とりあえず、『検索』はご飯を食べてから、ですね」
よいしょ、と力を込めて起き上がり、都は資料を封筒にしまっていく。
(・・・そういえば、『秘宝』が見つかったら、お二人はやっぱり、妖精の国へ帰ってしまうんですよね)
資料を片付けながら、ふとそんな事が都の頭をよぎる。
(・・・それは、少し寂しいかもしれません)
賑やかになった事務所が、また自分一人になってしまうのか。そう思うと、少しだけ、都の顔に暗い影がさした。
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