過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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886: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/07/10(水) 01:34:02.38 ID:KOmlQnYV0
「ええっと…大きな建物を覆い尽くすくらいの氷魔術ってこれで大丈夫ですよね?」

イヴはある本のページを開いて見せた。書かれているのは頑丈な氷の檻で炎すら防ぐ防御魔術だ。

「アイシクルケージ…うん、これなら指定さえ間違えなければ城レベルの建物も守れるよ。…まさか、あの街に行くつもり?」

「…はい。病院が誰かの力で守られているみたいですから〜♪お助けしないといけませんよね♪」

「イヴさん…合唱魔術ってことは話に聞いたお弟子さんと二人で行くつもり?危なくない?」

「いえ、5人で行くつもりです〜あの子達となら大丈夫ですよ♪」

「イヴさんがそこまで言うなら強いんだろうけど…」

あの時見せてもらったイヴの力はかなりのものだ。それに魔族並…下手すればそれ以上の魔力も保持しているみたいだ。

正直加勢に行きたい。しかし、負の感情へ傾きやすい魔族である以上、あんな感情エネルギーの溜まり場へは近づかない方がいい。

「…無茶、しないでね?」

「はい♪」

今はこれだけしか言えない。

(…でも、人が危険地帯へ行くのに…アタシはどうすればいいんだろう…?)

「…!ちょっと待っててね!」

黒い闇のようなコートを纏い、水晶の杖をバッヂから元の姿に戻すとユズはいったん消えた。


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